7年ぶりのプエルトリココーヒーです。今回初入荷のポンス農園は創業1936年。
ポンス農園のオーナー、フアン・ホセ・ポンス・ピエトリは、1936年の創業から数えて4代目。幼い頃から兄弟とともに祖父や父の仕事を手伝ってきました。学業も怠らず勤勉に励み、大学へ進み、工業管理のスペシャリストになったのです。米国とスペインで働いたのち、実家に戻り、自分の得意分野を生かし、農園運営を行っています。
[概要] カリブ海北東に位置するプエルトリコはアメリカ合衆国の自治連邦区である。島の面積は9104km2、四国の半分程度の大きさである。コーヒーは1736年スペイン移民がマルティニーク島から持ち込まれ栽培が始まった。19世紀に入ると地中海のフランス領コルシカ島からの移民が増え、コーヒー栽培を広げ、サトウキビ、タバコに次ぐ第3位の農作物となった。1890年には世界第6位のコーヒー生産国となり、19世紀はプエルトリココーヒーにとってかつてない唯一無二のブランドとなった時代でありローマ教皇やヨーロッパ貴族に愛飲されていた。しかし、1898年に起きた米西戦争によりプエルトリココーヒーは一気に衰退していってしまった。100年間で14,000トンの生産量まで持ち直したが、1999年のハリケーンの打撃によって9,000トンまで減ってしまい、現在現地需要を満たすために毎年2~3,000トンのコーヒーを輸入している。ほとんどがドミニカからセミロースト豆である。
[生産状況] 年間生産量は14,000 ~15,000トン年あるが、現地需要が生産量を上回っており、年間2~3000トンを輸入している。プエルトリコ島内の需要が97%(13,600トン)、3%弱(400トン)が輸出に回される。
[主要生産地] コーヒー栽培は中西部に集中しており、アジュンタス、シアレス、ハユヤ、ラスマリアス、ラレス、マリカオ、オロコビス、サンセバスチャン、ウトゥアド、ヤウコがある。栽培品種は、カツーラ、ブルボン、リマニ、ティピカ、ムンドノーボ、パーカス。標高は750~850メートルが多い。精製方法はウォッシュド。
[格付け、品質] 輸出グレードは、AAスクリーン17、Aスクリーン16、ピーベリーがある。
[流通] プエルトリココーヒーの生産コストはハワイ同様高く、他の産地と比べて価格的競争力はない。また生産量よりも現地需要が多いため、生産者は輸出には意欲的ではない。さらに生産者の高齢化、人件費の高騰、労働力の減少などが地元のコーヒー産業の衰退化に拍車をかけている。
品名 | ポンス農園 |
生産国 | プエルトリコ |
地域 | 中西部ラレス市カスタニエール、バリオ・バルトロ |
生産者 | フアン・ポンス・ピエトリ |
クロップ | 2013/2014 |
規格 | AA |
欠点規格 | |
スクリーン | スクリーン17アップ |
木の品種 | ブルボン、パーカス、カツアイ、カツーラ |
その他 | 標高640メートル、降雨量2400ミリ、日陰栽培、機械乾燥 |
精製方法 | セミウォッシュド |
開花時期 | 2月-4月 |
収穫時期 | 8月-1月 |
船積時期 | 2014年4月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 2013001 |