パプアはいたる所に戦時中の爪痕が残っています。森に入ると、対戦中に墜落したままの戦闘機を発見することもあります。私が見たのは三菱重工製九十九式戦闘機でした。
遡遡ること70年以上前、1930年代にジャマイカ、ケニア、タンザニアなどからコーヒーの種子が持ち込まれました。1950年代に本格的な栽培が 行われるようになりました。主な産地は中部山岳地帯のゴロカやマウントハーゲン。ここプローサ農園は、天日でドライパーチメントにして、さらに含水率を均 一にするため、機械乾燥を行います。丁寧に選別されたAAクラスの生産高は年間1300袋。その85%がドイツへ輸出されています。残りの15%が米国、 オーストラリア、英国、ニュージーランド及び日本へ輸出されています。ピーベリーは米国、英国に出荷されています。
グッペラと かわす言葉が 聞きたくて
《 パプアニューギニア エピソード 》
エピソード8 こそ泥
パ プアにあるインドネシア国境沿いの田舎町のバニモというところにいた頃、中国製のマウンテンバイクを買いました。それに乗って町をブラブラ出来るのでなか なか快適でしたが、翌日なると外に置いてあった自転車がなくなっていて、『やられた!』と思ってガックリしていると、その午後、現地の小僧がやってきて、 『自転車を買わないか?』と。見ると、そこには私の自転車が。こいつら、盗んでおいて、よくもしゃあしゃあと、と思ったのですが、1000円程度を出して 買取ました。その日に今度は鍵付きの鎖を買い、自転車を柱に結び付けることにしました。もうこれで安全と思っていた数日後、また私の自転車は跡形もなく消 えていました。
エピソード9 暴動
数度目の出張で、ポートモレスビーのホテルにチェックインをして、東京の事 務所に電話をしたら、いきなり『お前、大丈夫か?』と言われ、『何の話ですか?』、『何って、今そっちは暴動が起きているんだぞ!CNNを見てみろ。』。 また、ウソばっかり言って、と思ってテレビを付けてみると、なんと今通ってきた道の近くで軍隊が中央政府に反旗を翻していました。その日からひと月は外出 禁止令が引かれてしまいました。こういう時にターゲットになるのは普段上手に商売をやっている中国人です。彼らにとって中国人も日本人も同じなので、危な い目に遭わないために、家の中でひっそりしていました。ドサクサに紛れた暴徒はあらゆる商店を襲い、しばらくはスーパーへも行けませんでした。けっきょく 反政府軍は数日で鎮圧されました。
エピソード10 靴ぐらい履けばいいのに
パプアの人は首都のポートモレス ビーでも裸足のひとが多いです。靴を履かないので足がだだっ広い人が多いです。しかも足の裏が靴底のように硬いので足の裏でタバコを消したりします。飛 行機に乗るときも裸足の人がいっぱい。飛行機代を払えるんなら、靴ぐらい買えばいいのにと思うのですがね。
エピソード11 男も女も同じ顔
初めてパプアに行った頃は、男も女もみんな同じ顔に見えました。黒くて、鼻が大きくて上に向いていて、怖い顔で、違うといえば、オッパイがあるかないかぐらいでしか分かりませんでした。これが、しばらくいると不思議なもので、美人とブスの違いまで分かるようになります。
エピソード12 給料日は行列
宿泊していたホテルの周りにやたらと女性がたむろしているので、『何事?』と聞くと、今日は二週間に一度の給料日とのこと。ホテルで働く旦那が給料を飲み代に使い込まないように、給料日には奥さんが外で逃げないようにスタンバッっていました。
エピソード13 マラリア
パ プアはマラリア天国。木材の仕事だったので、当然森の中に行きます。初めは用心をして長袖、長ズボンで武装しましたが、やはり暑くてたまらないので、か かったら、かかったでいいか、なぁんて思っていたら、やはりしばらくしてかかりましたね。マラリアも人によって出る症状は違いますが、私の場合は、立って いられなくなるほど、膝から下がものすごくダルくなり、次にガタガタ震えるほどの寒気が襲ってきます。いくら毛布をかけても寒くて、足先から次第に熱く なってきて、頭のほうにくるとボッと火が付いたように高熱が出ます。そこで、血中に進出してきたマラリア原虫を殺す薬クロロキンを飲みます。翌日には元に 戻りますが、辛かったですね。これを3回ほど経験しました。駐在員の中には、何年居てもかからない猛者もいれば、駐在してすぐにかかってしまう人もいまし た。
エピソード14 思い出のクリスマスイブ
それは帰国 2 日前のクリスマスイブに起きました。クリスマスイブだからってんで、サプライヤーに食事に招待されて家に行くと、数匹の飼い犬がワンワン吠えるので、シッ シっと追いやって振り向いた瞬間 3 匹の犬に右脚のふくらはぎをガブッ、ガブッ、ガブッと思いっきり噛まれました。すぐさま町にある野戦病院みたいな所に連れて行かれ、ケツにでっかい注射を ブスっと打たれました。こんなところで犬に噛まれるなんて思いもよらず、とにかく狂犬病にならないことを祈りつつ帰国。さっそく白金にある専門の東京大学 付属病院医科学研究所へ。『どうしました?』 『パプアで犬に噛まれまして、、、』 『ニューギニアねえ、、、あの国って狂犬病のデータないんだよねえ。 まあ、とりあえずさ、狂犬病と破傷風の注射打っとくから。一週間経って何とも無ければ問題ないから。もし狂犬病だったら、3-4日で発病するはずだか ら。』 『 (- - ; ) 、、、』
結局、年末から年始にかけて5回も注射をしに通いました。
エピソード15 警備員の裏家業
ポー トモレスビーに駐在員事務所を構えていた Y 社。とりあえず高級住宅街と言われる場所なので、入口には警備員が配置されていました。ところがその警備員、ある夜ラスカルに早変わり。仲間を引き連れ、 A 君の部屋に押し入りました。 A 君は首にナイフを突きつけられ、抵抗が出来ず、彼らは悠々とテレビやラジオなどの金目の物を運び出していったそうです。しかも驚いたことに、翌朝その警備 員は平然として、入口にいたそうです。すぐにクビにしたそうですが。
まだまだ、いろいろなエピソードがありますが、きりが無いので、このへんで止めときます。
品名 | プローサ ピーベリー 160 |
生産国 | パプアニューギニア |
地域 | 東部ハイランド州ゴロカ地区 |
生産者 | プローサ農園 |
クロップ | 2004 |
規格 | ピーベリー |
欠点規格 | 0 欠点 /300 g |
スクリーン | N/A |
木の品種 | アルーシャ、(ピーベリー) |
その他 | 天日乾燥及び機械乾燥、標高 1500m -1600m 、農園面積 220 ヘクタール。 |
精製方法 | フルウォシュド |
開花時期 | 3 月 - 5 月 |
収穫時期 | 8 月 - 11 月 |
船積時期 | 2004 年 9 月 |
保管方法 | 定温倉庫保管 |
ロットナンバー | 166/4/160 |