カプラミ(CAPLAMI)生産者組合が属するUCCAO(Union Centrale des societes Cooperatives Agricoles de l'Ouest)はカメルーン最大のコーヒー生産者組合。 酸味:〇 甘味:〇 コク:◎ 例年よりも色は〇。ただいつもの柑橘系の酸味とハーブのような風味は弱いような…と思っていましたが、次の日ドリップして飲んでみたら申し分ありません。やはりさすがカメルーンです。
カメルーンはロブスタ生産国というイメージがありますが、西部州・北西部州は火山地帯で標高も高く、火山灰土壌と豊富な水資源を有することから、アラビカ種の栽培に多いなる可能性を秘めています。コーヒー生産量のうち80%がロブスタ種、20%がアラビカ種です。
カメルーンにコーヒーが伝わったのは、ドイツの植民地となった1884年以降で、1905年と言われています。しかし本格的にコーヒー栽培が始められたのはフランス領カメルーンになった1928年からになります。1930年代には小さな生産者組合が組成され、1950年代には北西部州にNWCAが、1958年には西部州にUCCAOが組織され、コーヒー産業の成長が始まりました。
1985年のピーク時には230万袋を超える生産量を誇っていましたが、世界銀行の構造調整政策により、1990年代にコーヒー産業を自由化されると、多くの農民がコーヒー栽培を放棄し、キャッサバやバナナなどの食糧栽培へと切り替えてしまったため、コーヒー生産量は10分の1に激減してしまいます。追い打ちをかけるようにコーヒー価格の低迷が続いたため、カメルーンのコーヒー産業は崩壊してしまいました。
2008年、カメルーン政府はコーヒー産業の再生計画を発表し、世銀、国連、EUなどの支援を受け、再生に向けた取り組みを行っています。現在、政府が推奨している高地栽培に適し、病害虫に強い品種ジャバに植え替えられています。
これまで国内最大の生産者組合UCCAO傘下のCAPLAMIが唯一ウォッシングステーションを稼働し、品質の高いフルウォッシュドのアラビカコーヒーを生産していましたが、2012年からNWCAでもウォッシングステーションが稼働し、輸出を開始しはじめています。
アラビカ種の主な生産地は、は西部州および北西部州の標高1,000~2,400メートル地帯のバフサン、ブダ、フンバン、ドンガ・マトゥン、ボヨ、モモ、オク、サンタなどです。
アラビカ種の主な輸出先は、ドイツ(全体の70%強)、米国、イタリア、ベルギー。スイスのシュルター社がコーヒー買い付けのプレファイナンスや精製技術の向上支援を行っていることから、UCCAOのコーヒーは同社を通して輸出されています。別の組合NWCAのコーヒーは直接取引が可能で、米国市場開拓に向けた取り組みを強化している最中です。
品名 | カプラミ ジャバ・ロングベリー |
生産国 | カメルーン |
地域 | 西部州バフォサム |
生産者 | カプラミ生産者協同組合 |
クロップ | 2012/2013 |
規格 | Type B |
欠点規格 | 公式な規格はなく、一般的に30欠点/300gといわれている |
スクリーン | スクリーン18アップ |
木の品種 | ジャバ |
その他 | 標高1,200-1,800メートル、100%天日乾燥 |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 12月−1月 |
収穫時期 | 9月-1月 |
船積時期 | 2013年3月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 19/54/400 |