7日目、カイセリからイスタンブール空港に到着、ガラダ橋の下にあるフィッシュレストランへ直行し昼食を摂りアヤソフィア(ビザンチン帝国時代の360年、コンスタンティヌス2世によりキリスト教の聖堂として建てられたが、オスマン帝国が征服した後はイスラム教のモスクとなった)、地下宮殿(78000㎥の水を貯えることができる地下貯水池、トルコ語で地下宮殿を意味する言葉で呼ばれているという)、グランドバザールで1時間半もの自由行動があり我々夫婦は買うものもなくブラブラ時間を持て余しコーヒーショップに入りコーヒー一杯で暇を費やした。
グランドバザールをあとにし今日から2連泊するホテルへ向かう途中、ガイド・ニハットが「皆さん、この左側の路地には絶対に立ち入らないようお願いします。もし私の忠告を無視し命を落としても私の責任ではありません。皆さんの自己責任です」小諸のご主人が「そげんこつ言われたら、人間の心理として行きとうなるばってん、のう小濱しゃん?」「そがんこつなかー、あかん言うとるやから、行かんほうがよかばい!」(多くの国で危険地帯があるようだ)ニハットが怪訝な顔して添乗員に問いただし、添乗員はNHKの大河ドラマの舞台になっている方言を説明していた。
夜はエキゾチックな民族舞踊とベリーダンスのディナーショーを楽しんだが、店内には女性客や子供連れの家族まで踊りと食事を楽しみに来ており、私が35年前に見たベリーダンスの雰囲気とは違っていた。35年前は客は男性ばかり、しかもマフィア系の客が周りに陣取り異様な雰囲気のなかダンサーが妖艶なベリーダンスを踊っていた記憶がある。
8日目、トプカプ宮殿、ドルマバフチェ宮殿とブルーモスクを観光、しかし、ブルーモスクは中が修復中で一部しか見ることができず、工事の足場を隠すように絵でカモフラージュされ大変残念だった。それにも拘らずモスク内は観光客で大混雑していた。35年前には観光客がだれもいないなか、静かなブルーモスクを一人じめし美しさと広大な建造物に目を奪われたことを思い出した。
今日の観光が終了し昼食後、ホテルへ戻る途中、イスタンブールの中央駅であるシルケジ駅付近に人人人の行列が、ガイド・ニハットの説明によると年末当選発表される宝クジ(1等15億円)を求めて売り場に並んでいる行列だという。日本の有楽町宝クジ売り場同様、当選確率の高い売り場に集中している。
15時半にホテルへ到着、19時からの夕食は日本食レストランで寿司と天ぷらが目の前に並べられた。私を含め各ご主人は日本酒で乾杯し久々の日本食に奥方も舌鼓を打っていた。
食事中、ペットの話題となり木更津ではロバ、小諸では猫(血統書付き)、私はある新聞に犬を飼っている女性が2~3日家を空けて帰宅すると犬が吠えたり噛みついたりして落ち着くのに数日掛かり大変困っていると友人に相談したら、家族だから家を空ける際はペットに「どこそこへこれこれで行ってくるね!」と留守にする理由を伝え帰宅したら帰宅したで報告しなければいけないよと言われ、そのとおり実行したら吠えたり噛みついたりしなくなったという記事を紹介したら、小諸夫婦は「いないあいだ、おばあちゃんが面倒見てるので、特に猫に断ったりはしてないよ!」木更津の親方は「俺は今回もマイケルに話して来ましたね!」熊谷の奥さんが「ペットへの愛情の問題でしょうね!」小諸のご主人は「そんなもんかねー!、おら方ももっとコミュニケーション持たねばならないなー!」・・・
9日目、午後からの出発につき遅い朝食へ妻とビュッフェレストランへ行ったら熊谷のご夫婦もあとからやってきて雑談しながら食事をしていたら、面白い情報を聞いた。いろんなツアー客がおり○○旅行会社はクレーム対応の添乗員がいるという。旅行会社のブラックリストに載ってるお客様(クレーム顧客のレベルによる)から旅行申し込みがあるとすぐクレーム対応担当添乗員の日程をチェックし手配するようである。
午後、昼食は中華料理を味わったあとチャーター船でボスポラス海峡をクルーズ、下船後ガラタ塔に登りイスタンブール中心地を一望、その後、夕食はマルマラ海沿いのレストランでテーブルの前まで移動式焼き窯を持ってきて、その場で魚の塩窯焼き実演ショーを楽しんでいたら他の日本人グループが次から次へと2組入店してきた。(このレストランは日本人客に人気があるようだ)
夕食後、イスタンブール空港へ向かい、早めのチェックインを済ませ10日目の02時出発で成田空港へ無事到着(日本時間19時半)し帰国した。(復路ではターキッシュエアーの機内で1年前にイスタンブール経由カイロ行の際、同じキャビンアテンダントだったトルコ人女性と一緒になり挨拶したら彼女も返してくれたが、覚えていたかどうか疑問である)
今回の旅行も満足度の高い楽しい旅でしたが、ひとつ心残りがブルーモスクが修復中だったことと、なんで高価な絨毯を買ってしまったんだろうと後悔してます。(先週、絨毯が自宅に届き改めてじっくり眺めたり触ったりしていると確かに物は良いと素人でも分かるような気がするが、・・・)
2019年2月5日 小濱 綱之