2019/01/22

(NO.1142) トルコ紀行NO.3 小濱綱之

5日目、セルジューク朝時代の首都であったコンヤをあとにしカッパドキアへ向かう。途中シルクロードの隊商宿キャラバンサライに立ち寄りシルクロードでは20~30㎞ごとに隊商宿があり、昔ラクダで日の出から日の入りまで歩く距離が20~30㎞でありそれに合わせて効率的に宿が設置されていたという。

木更津の男気あふれる粋な親方は休憩などで店があると何かしら買っていた。キャラバンサライでも雑貨店でゴム製のブレスレッドみたいな品物を4個買いバスに乗り込んだ。

「それブレスレッド? すてきな品物買ったね!」「ええ、うちのマイ君(ロバの名前がマイケル)の足首につけてやろうかと思って4個買ってきた!」「それはマイちゃん喜ぶでしょ!」・・・

聞いた範囲で少々ロバのマイケルを紹介すると2年前に動物プロダクションで飼育できなくなりそれを木更津の粋な親方が引き取りペットとして飼っている。

マイケルはオスの10歳で粋な親方に懐いており、遠くから親方の姿を目視すると「グアオー、グアオー」と鳴いて喜ぶそうだ。

逆に奥さんがマイケルのそばに行こうとすると追い駆けられ怖い思いをするらしい。(ロバの10歳は人間でいうと働き盛りの30代にあたり何が不満で追い払うのか、または単にオスとして女性を追いまわしているのか直接マイケルに聞かないとわからない)

粋な親方は身長175cm体重80kgとガッシリした男前。ロバに乗せてもらえるのか聞いたところ、ロバは重いものを乗せることは苦にならないようで親方がロバに乗った映像をスマホに保存してした。

さて、話題を戻しカッパドキアまで残り数キロというところで、日程に組まれている絨毯店に立ち寄る前に、バスのなかでガイドのニハットが観光ガイドになるまで絨毯店で3年間アルバイトしていたため、絨毯には多少詳しく価格に見合う絨毯かどうか値切り方などを我々に伝授したが、誰も絨毯を買うつもりはなく日程をこなすために絨毯店へ入りスタッフの説明を受けた。

説明を受けてる最中にグラスで白ワインがサービスされ、広い部屋で高価そうな絨毯が次から次へと披露、一定の説明が終わったところで各夫婦が別々の部屋へ誘導され、私も妻とふたり他のご夫婦とは違う部屋へ案内され、あらためて素敵な絨毯を拝まされ心が動いた。

値段にもよるが実は広さ2畳ぐらいの絨毯なら欲しいと思っていたら、私の心を見透かしたように高価そうな約2畳の絨毯を目の前に広げて見せた。

何を血迷ったか高価な絨毯を妻の目の前で契約してしまった。

契約書を大封筒に入れてバスに戻って来たら、私だけではなく他の3組全員が絨毯を買っていた。

木更津のご夫婦は小さいのを2枚も買い親方が奥さんに「どこで何に使うんだよ!」そしたら小諸のご主人が「ロバの背中に掛けてやればいいじゃない!」という小諸はおばあちゃんの部屋に敷くそれなりの絨毯を購入したらしい。

熊谷のご主人は「まいったよ、ワイン4杯も飲まされて買わされちゃったよ!」「白ワインに変な薬でも入ってたんじゃないの?」

とにかく全員が思いもよらない買い物に陰で「ガイドのニハットにいくら手数料が入るんだろう!」とやり場のない愚痴を投げ合っていた。

いま思うと白ワインのせいでどうにかしていたとしか思えない。(自宅へ到着するのは契約日から4~6週間後、到着後2週間以内にキャンセルの申し出がある場合、20%のキャンセル料を払わなければならない)

次ぎに陶器店へ立ち寄ったが、さすがに誰も買い物はしなかった。

夕方、カッパドキアの洞窟ホテルにチェックイン、夕食でも絨毯の話題は尽きなかった。


2019年1月21日      小濱 綱之