2018/11/06

(NO.1131) ミカンの花にカフェインが! 岡 希太郎

「ミカンの花が咲いている・・・」誰もが知っている童謡の歌詞ですが、カフェインなどとはどこにも書いてありません。でも、2013年、ミカンの花から、それも雄蕊と花蜜からカフェインが見つかったのです!

植物学者の大先生に聞いてみましたが、ご存じありませんでした。それどころか「文献届けて欲しい」と頼まれて余計な手間が掛かりました。薬用植物の先生もご存じありませんでした。カフェインの常識としては、お茶とコーヒーと風邪薬に入っている・・・ということなのです。

ミカンの花のカフェインは花だけから見つかりました。ですから当然蜂蜜には入っていますが、葉や果実には入っていないそうです。どうしてなんでしょうか?カフェインは葉でできるとばっかり思っていました。

実は、驚いたことに、ミカンのカフェインは雄蕊でできているのです。それが花粉と花蜜にまで広がります。では、ミカンの木は何のためにカフェインを作っているのでしょうか?直ぐ思いつくのは「蜜蜂を引き寄せるため?」なのですが、「ミツバチにとって花の魅力は花蜜でしょ」と軽くいなされてしまいます。でも研究者は驚きの答えを見つけました。

・ミツバチはカフェインに耐性なので、花蜜をいくら吸っても中毒にならない。

・カフェインは若い女王の産卵を促す。

・ハタラキバチの活動性が高まって蜜をたくさん集めてくる。

・巣を襲ってくるスズメバチとの戦いに強くなる。

そしてもう1つ、

・花のある場所を記憶している時間が長くなる。

如何ですか?もし同じようなことがヒトでも起こるとしたら・・・そりゃあミカンジュースではなくて、コーヒーの人気が益々高まることでしょう。

 

2018年11月7日   岡 希太郎