2018/08/22

(NO.1121) 金農フィーバー!  小濱綱之

金農フィーバー!

 

秋田の夏は竿灯祭りに始まり、お盆の帰省客そして各地域の夏祭り、最後は大曲の花火と例年フィーバーしているが、今年はこれらだけではなく金足農業高校の甲子園球場での野球フィーバーが秋田県民を沸かせた。

 

20日(月)夕方、家内と駅前のスーパーへ買い物に出掛け、駅ビルをとおり自宅に帰る途中、浴衣を着た関取が大勢JR秋田駅改札口からぞろぞろ歩いて来た。

その姿を見て私は「明日、大相撲夏巡業秋田場所だ!」と思い出した。

横綱鶴竜初め幕内力士がホテルへ向かう様子をしばらく見ていて「明日は金足農の決勝戦と重なり寂しい秋田巡業になるんではないか」と心配した。

 

21日(火)14時、第100回全国高校野球選手権記念大会の優勝をかけて大阪桐蔭高校と秋田の金足農業高校が決勝を戦った。

結果は大差で大阪桐蔭高校が勝ち優勝旗を手にしたが、金足農の準優勝は巡り合わせというのか、いままで秋田県で決勝に進んだのは第1回大会で秋田中学(現秋田高校)が京都二中に2対1で敗れ準優勝して以来の出来事だった。

今回、金足農としては34年ぶりに準決勝進出、34年前は当時の桑田・清原を擁するPL学園に準決勝で3対2と敗れ決勝進出が叶わなかった。

また今回の準決勝で金足農と日大三高の試合の前に桑田元プロ野球投手が始球式を行い、これも主催者側のすばらしい演出だったのではないかと思われる。

もし、金足農が優勝すると103年ぶりに秋田へ初の優勝旗を、また県立高校では11年ぶりに佐賀北高校に次いての優勝、そして東北勢では初の優勝旗といろんな記録が掛かった重い優勝という二文字だった。

一方、大阪桐蔭も春夏初の二度目の連覇が掛かっていた。

 

秋田県民は金足農が勝ち進むたびにフィーバーし、3回戦の対横浜高校戦では半数以上の秋田県民が負けを覚悟していたが、思わぬホームランで逆転勝ち、そして準々決勝では近江高校を相手に9回裏ツーランスクイズを決め、これも奇跡の逆転サヨナラ勝ち、勝利の女神が憑いたような運の良さと勝利への勢いが準決勝の日大三高をも退けた。

これは夢が現実になるかもと「雑草軍団」と自ら呼ぶ金足農ナインの優勝に期待した秋田県外の皆さんも多かったはずである。

しかし、決勝戦が終わってみるとさすが実力どおり大阪桐蔭高校の優勝に幕を閉じた第100回記念大会だった。

 

今日、我がロートル野球チーム中通クラブの野球仲間数人とコーヒーを飲みながら反省会(?)、

「金足農ナイン、みんなよく頑張った!」

「いや、昨日の試合は監督の采配が悪かった。2回表で金足農がランナーを3塁まで進め、大事な場面で選手と監督との意思疎通が欠け三塁ランナーが飛び出しアウト、ここで3対0を3対1にしていたら状況は変化していたかもしれない。それに吉田投手が4回裏に甲子園球場で初めてホームランを打たれた時点で、一旦、控え投手に替えるべきだった。連投の疲れでストレートボールにいつもの威力がなくコントロールも良くなかった」

「俺が監督なら負けはしてもくらいついて相手がいやがる野球をしていた」・・・

 

賛否両論いろんな意見が出たが、最終的には

「夢と感動を与えてくれた功績に感謝する」

また

「もし優勝していたら県民栄誉賞まちがいなかった」

と締めくくった。

 

最後にまだ秋の国体が残っているので今度こそ吉田投手のベストな体力と金足農ナインのチームワークの良さで勝ち進み大阪桐蔭を負かし恩返しをしていただきたい。

 

2018年8月22日      小濱 綱之