カフェインに課税するだって?
7月の本欄に「内閣府・食品安全委員会がFacebookでカフェイン情報の配信開始」と書きました。
筆者は以前からコーヒーの健康効果に注目して、「今日のコーヒーワールドニュース」を毎日配信しています。
スマホをお持ちの方は是非覗いてみてください。
カフェインの記事もたくさんありますが、コーヒーのカフェインはそれほど悪物とは思えません。
以前に書いたかもしれませんが、コーヒーから強力な覚醒作用物質が発見されて、その白い粉のあまりの効き目に驚いた科学者たちは、コーヒーから見つかったアルカロイドとの意味で「カフェイン」と名づけました。
白い粉カフェインの覚醒作用はコーヒーに勝るとも劣らなかったため、「カフェインはコーヒーそのもの」と認識されて、「コーヒー=カフェイン」との考えが定着してしまいました。
コーヒーにとって、これは冤罪と言える迷惑千万な話です。
その迷惑がもっと大きな巨大津波となって襲ってくるかも知れません。
昨日の海外ニュースに、「英国でエナジードリンク廃止」の行政措置と、メーカーと一部若者たちの「反対運動」が起こっているとのことです。
言わずと知れたエナジードリンクは、カフェイン添加の人気飲料の1つです。
こういう事件は元々は米国発祥でしたが、今や世界中に広がっているのです。
かつて米国での事件の際、「当局はカフェインだけを悪者にするが、飲んだ学生の本当の死亡原因はアルコールだ」とのネット意見がありました。
その上で当局がアルコールを禁止しない本当の理由は「税金を取り立てている大事なものだから」とも書かれていました。
実際にそう感じている人は多いと思います。
では当局は何を考えているでしょうか?
筆者の勘繰りによれば「カフェインに課税する」ではないでしょうか?
もしそんなことになったら、「カフェイン=コーヒー」がコーヒーの命取りになりかねません。
筆者は大きな声で言いたい。
コーヒー愛好家の皆さん、これから大事になることは、どうすれば「コーヒー≠カフェイン」を当局に納得してもらえるか・・・なのです。
コーヒー業界は大変な難題を抱えることになりますが、それに気づいている社長さんは何人いらっしゃるのか・・・心配です。
2018年9月3日 岡 希太郎