2018/02/15

(NO.1089) 花を添える!  小濱綱之

2月(如月)も早いもので14日を過ぎた。如月(きさらぎ)に秋田は日々厳しい寒さが続き山間部では積雪で苦労している住民がまだまだ大勢いる。先週末、北陸でも大雪のため車が立ち往生し足止めされ大変な状況に遭ったドライバーが多くいたようである。平昌冬季オリンピックが9日開幕、屋外競技では強風に悩まされ競技に支障をきたしている様子である。

さて、平昌冬季オリンピックでは日本選手のメダルを今か今かと待ちわび、13日ようやくフリースタイルスキー男子モーグルでシティーボーイの原大智選手が銅メダルを獲得、続いてスピードスケート女子1,500mで高木美帆選手が銀メダルそしてスキージャンプ女子で高梨沙羅選手が銅メダルといよいよ日本選手も本領発揮、14日もスノーボード男子ハーフパイプで平野歩夢選手が金メダルかと思いきやアメリカのショーン・ホワイト選手が最後の3回目最終競技者で奇跡的な逆転金メダルを獲得し平野選手は結果的に銀メダルに終わった。

平野選手が幼いころから尊敬し目標としているホワイト選手と金メダル争い、悔しさを噛みしめホワイト選手に負けたことにより、まだまだ師匠を追い越せない自分自身の未熟さを肌で感じ、あらためてゼロから出発するというコメントに今後の期待を寄せたい。

スキー複合個人ノーマルヒル渡部暁斗選手は前半のノーマルヒルジャンプで3位、後半の距離でジャンプ5位のエリック・フレンチェル選手(ドイツ)と熾烈なトップ争いの結果、銀メダルに終わった。前回のソチ・オリンピックでもこの二選手は金メダル・銀メダルとまったく同じ成績だった。渡部選手は悔しさをにじませフレンチェル選手に今日は完敗と素直に認め、次の複合個人ラージヒルに団体へと金メダル獲得に向け気持ちを切り替えた。

スピードスケート女子1,000mで高木美帆選手と小平奈緒選手がワン・ツーとはならなかったが、ツー・スリーと小平選手が銀メダル、高木選手が銅メダルを獲得、オランダのヨリン・テルモルスがオリンピック・レコードで金メダルを獲得した。

「いやー、実に惜しい・悔しい・寂しい、目の前に金メダル選手がいなければ!」と思わず口走ってしまう悲しさ、でも色は違えどメダルはメダル「よくメダルを獲ってくれた。ありがとう!」と心より感謝したい。

また、メダルに届かず悔しい思いをした選手ならびに入賞もならずただひたすらオリンピックに参加できることを誇りに思い努力している選手の皆さんに「あなた方が花ですよ。何事も花を添える選手がいなければ表彰台に立てず!」

まだまだ平昌冬季オリンピックは続く、今後も日本選手のメダル獲得に期待しよう。

2018年2月15日      小濱 綱之