2012/05/15

(NO.504) ヴォン ジョルノ!(NO.3)― 小濱綱之

5日目、ベニスに入る高速道路の出口で本線と出口の安全帯(白黒帯の三角州)でパウロが突然停車した。後方の座席にいたカップルは気付かなかったが、我々前方に座っていた客は「なぜ、こんな場所で停まるんだ」と危険を感じた。あとで添乗員に聞いたところ「この出口でいいのかどうか迷ったようです」ということである。

さて、ベニスではアントーニオという現地ガイドの説明の面白さには腹を抱えて楽しんだ。今は亡きアメリカ男優のテリー・サバラス(刑事コジャックなどに出演)似でスキンヘッドにこわもての顔だが、ユーモアたっぷりのガイドにみんなの笑い声が絶えなかった。

また、ジプシーらしきグループがひとりの警官に追い掛けられているシーンを目撃、お互い必死の逃亡・追跡に緊迫感が漂っていた。(イタリアの警官もやるじゃないか)

 

6日目、ベローナからミラノへ、他の市街地に比べベローナの町の緑と水の多さには驚いた。「ここなら治安も良さそうだし住んでもいいねー」と添乗員に同意を求めたら、「今日は日曜日なので、スリ・ヒッタクリも出歩くかないから」と冷たい返答にはガックリだった。ミラノ市内に移動し昼食のためのレストランへ向っていたら、添乗員がパウロにさかんに行き先を指示しているのだが、一本間違えて手前の道を曲がったようで、添乗員がパウロを責めている。(我々は「あーあ、またか、パウロしっかりしろ、がんばれ」とサポートしたくなった)レストランでの昼食後、店の前にミニスカートを穿いたモデルのようなスタイリストの女性が二人、車の前で誰かを待っているのか立話しをしているのを見かけ、我々のグルプの中高年奥さんが「まー、きれいなスタイルねー」と感嘆している隣りで私しは「いやー、奥さんと大差ないですよ」(少なくとも股下30cmの差はあった)、「まー、嬉しい、でもお土産買っちゃって何もあげる物ないわ」、「いやいや、その真心だけで十分ですよ」などとジョークの分る奥方と楽しい一場面もあった。

明日はミラノからヘルシンキ経由で日本へ帰国という最後の晩餐(我々ツアーの最後の夜)では、疲労から解放されたのか安堵したのか、みなさんワイワイ・ガヤガヤ、大声で笑う声があちらこちらのテーブルから聞こえてくる。

晩餐も終りのころ、千葉から参加の親子連れのお譲さんがの相場の弟と高校の同級生ということで、「弟も天然ボケですが兄より二枚目なので、実家の中華料理店で跡を継いでいる弟目当てに行列ができるくらいです」という言葉にみなさん食らいついたのにはビックリした。

観光バスのドライバーであるパウロはミラノ郊外にある本日の宿泊先ホテルNH○○でお別れとなる。(パウロ、ご苦労さんでした)

 

7日目、朝ホテルロビーでミラノ空港へ送ってくれるバスが出発予定時刻である815分になっても来ない。添乗員が携帯で連絡したら、間違えてミラノ市街にあるNH××で待機しており、これから直ちにNH○○へ向うというアクシデント発生、誰かが「パウロ2世じゃないか」という言葉に一同笑いの渦へ。

 

旅の疲れもピークに達しているはずなのに、楽しいイタリア旅行を満喫させていただき、みなさんに感謝です。

 

2012年5月15日      小濱 綱之