3日目
昨日の船酔い・寒さなどが尾を引いているのか皆さん幾分元気がないような気配である。今日は日本も承認している世界で一番小さい国であるローマ市内のバチカン共和国へ、新婚組で元気なカップルがおり、こっちまでヤングパワーをもらえるような気がする。そのカップルはカメラに納まるポーズを身体全体であらわし、とても熟年には真似できない表現力である。
午後からフィレンツェへ移動、バスのなかではほとんどの方が眠り込んでおり、フィレンツェ市に入る高速道路を降りた先で、観光バスは税金を払わなければならず、バスのドライバーパウロ(人の良さそうな顔立ちなのだが少々抜けている)と添乗員(百戦錬磨のツアーガイド)が下車し税金を払い終わって戻ってきたら言い争っているではないか。どうも税金を旅行会社が払うかバス会社が払うか、(お互いどちらが立替えるのかで揉めている)添乗員は契約書まで出してパウロに説明している。(お互い、このトラブルから始まりこれから何度かファイティングポーズを取ることとなる)
そろそろ日が暮れてきた21時頃、フィレンツェ市内に入り、順調に行けばあと10分ぐらいでホテルへ到着するはずが、バス会社はナポリ・ローマを拠点としているため、パウロはフィレンツェが初めてらしい。バスにナビゲーターは付いているのだが、添乗員いわく「イタリア人もナビもいいかげんで信用できない」、市内に入ってから1時間もバスはぐるぐる周回し、携帯でホテルなどへ連絡し道案内させているがどういうわけか着かない。やがてタクシーを止め、タクシーに道案内をお願いしたら10分も掛からないでホテルへ到着、ひと安心と共に近くのレストランへ行きようやく夕食にありつく、「この食事の飲み物はバス会社へ請求するので、なんでも注文してください」と経験豊富な添乗員の誇らしげな声にみんなが拍手喝采である。(年齢に関係なく“ただ“には目がないようだ) 食後ホテルへ着いたのは23時30分だった。 また、就寝後、夜中に現地のどこの若者(バカ者)なのか外で大声で騒ぐ酔っ払いがおり安眠妨害にあう。
4日目
初日に添乗員より「イタリアはスリ・ヒッタクリが日常茶飯事で、貴重品は肌身離さないでください。例えばお金などをうしろのポケットに入れたりしたら、どうぞポケットから取ってくださいと誤解され抜き取られます。また、ジプシーが新聞紙か段ボールを持って近づいたら大声を出して助けを呼ぶこと、新聞紙か段ボールで囲み下からバッグなどをヒッタクル手口です。自由時間に決してひとりで歩かないでください」、全員バッグをタスキ掛けにし、用心に用心を重ねた。
午前中、ピサの斜塔、午後からフィレンツェ市内観光の最中、突然スコールにあい全員ちりぢりに最寄りの軒下へ避難したら、ご主人(28歳)が土建業者の現場監督をしているカップルが行方不明となり、ウフィッツィ美術館前で我々は「なにかトラブルに巻き込まれたんではないか」と心配したり、「土建屋だから暴力的行為で警察に捕まったか」など、想像力豊かに噂し合ったりしたが、後で聞いたらどうということはない「嫁がトイレに行きたくなり、ホテルが近いためホテルへ行き、その後、ウフィッツィ美術館へ追いかけたが、皆さんの姿がなく添乗員が待っていてくれたので一緒にあとから見学した」(とにかくひと安心したが、みんな何かしらのトラブルを期待していたような様子である)
もう一方では熟年カップルのご夫婦がお互い4m~5m離れたら奥方がジプシーに囲まれ危うくヒッタクリに遭いそうになり、一目散に人ごみへ避難したという。
“観光に来るならいいが、治安の悪いイタリアに住もうとは思わない”(感想)
<次週、第三弾(最終)紹介>
2012年5月8日 小濱 綱之