グリーンウェル農園を後にし、次に向かった先はパリー農園(Parry Estate)。ほぼ一本道だと言うのに何故か道を間違えるドライバー。しかしそこはアクセスのいいハワイのコナ。間違いながらも20分程度で到着。入り口には日本の寺社仏閣を思わせるような鳥居がデンっと構えています。パリー農園の創業は2001年。オーナーはハワイではなく本土のフロリダ在住です。標高は500m前後。農園の敷地は900エーカーあり、その内400エーカーがコーヒー農園です。この農園はコナでも最大規模の農園で年間生産量は3,000袋。またコナで唯一レインフォレスト・アライアンスの認証を受けている農園でもあります。こちらの農園では精製にピニャレンセ社製のマシンを使用しています。精製はセミウォッシュ。ミューシレージリムーバーでヌメリをガンガンに取って乾燥させます。乾燥はハワイ特有のホシダナではありませんが屋根付です。ある程度乾燥させたところでドラム式乾燥機で仕上げます。農園のマネージャーはハビエル・シスネロス氏。メキシコ系LA生まれのハワイ育ちだそうです。農園はきれいに刈り込まれ、管理が行き届いた感じです。さすがコナ最大級の農園です。
パリー農園のあとホテルに戻る途中にUCC上島珈琲の農園があると言う事のなのでアポ無しで立ち寄ってみました。見晴らしが素晴しく眼下にホテルやクルーズ船を眺める事が出来ます。この展望のためにここで農園を始めたのではないかと思うほどです。現地のマネージャーの方が我々の突然の訪問にも拘らず親切にハワイコナの現状を説明してくれました。現在のコナでの最大の関心はCBBコーヒーベリーボーラーです。ここ2年ほどで発生し始め、それまで虫には無縁の産地だった為、農家も天地が引っくり返ったかのように大騒ぎしているそうです。ただUCCさんとしてはハワイ以外にジャマイカや他の産地に詳しく、ベリーボーラーについても経験があるためさして驚いてはいないそうです。ただベリーボーラーに関する対策は長引く恐れがあるそうです。ほぼ1年中同じ気候のハワイはハッチリとした端境期がなく、常にどこかしらで結実している為ベリーボーラーが発生しやすいそうです。端境期がはっきりとしていればチェリーの無い時期に対策を取る事が出来るそうですが、そういう時期がない為ダラダラと続く可能性もあるそうです。やはり庭先でホッタラカシにされているコーヒーの木は1度カットバックしてしまった方が良いかもしれません。