次の朝、11月16日。快晴。本日も比較的ユッタリとした出発。本日向かう農園はマザー・グース農園。ここはグリーンウェル農園と同じ地域にあるので、バスに乗る事、30分弱。この農園の特徴は農園名マザー・グースと言うロハス的と言うかナチュラル的というか牧歌的な雰囲気から想像出来るようにオーガニックの認証を受けている事です。ただJASではなくUSDA認証なので日本ではオーガニックとして大っぴらに販売する事は出来ませんが…。農園主はヴィッキー・スウィフト女史。夫は元消防士。1987年から農園を始め、現在は12エーカーの農地で栽培しています。標高は490m。ここではオーガニックの認証を受けているだけに除草剤、殺虫剤等は使えません。その代わりと言っては何ですが雑草駆除を担当するのはガチョウ、英語名グースです。農園名のマザー・グースはここから来ています。鳥が雑草を駆除すると言う事は日本で言うところの田んぼのカルガモ農法と同じようなものです。現在農園内には約45羽のガチョウが活躍中ですが、農園の面積に対し本来ならば80羽以上のガチョウが必要だそうです。しかしながらなかなか数が増えずかといって本国から入れるには検疫の問題でなかなか入れる事が出来ず、とまだまだ理想の状態には遠いようです。しかもハワイは年がら年中同じ気候で四季もなければ雨季乾期もない。季節の変わり目がない、メリハリがないため雑草は年がら年中ダラダラと生え、常に刈り取らないとなりません。しかしどう考えてもガチョウ達のキャパシティーでは到底追っ付けないような状態です。
雑草も増えると虫も増えます。この農園も他の農園と同様CBBコーヒー・ベリー・ボーラーの被害に遭っています。現在は農薬を使わず手作りの害虫駆除器で応戦しています。ジュースが入っていた容器にエタノールを入れてブラ下げています。これはジャマイカやグァテマラでも同じ様な事をやっています。オーガニックの認証を受けているから農薬、除草剤が使えないとは言え、まずは雑草を一回キレイに刈り取った方が良いと思います。そうでもしないと雑草の量がガチョウのキャパを超えている以上、ドンドン増えてそのうち虫の巣窟になるのではないでしょうか。
コナには自宅の庭先でコーヒーを栽培しているお宅がたくさんあります。そういった方達はホンの片手間で栽培しているため結構ホッタラカシにして全然世話をしていない所も多々あります。こういった場所がベリー・ボーラーの巣窟になります。現在コナではベリー・ボーラーの被害がかなり深刻です。今後エクストラ・ファンシーのグレードが出て来ないのではないかと思われるくらいです。たとえ各農園がそれぞれ対策を練っても、手入れの行われていない庭先の木を何とかしないと無駄なような気がします。いっその事そんな木は一度にカットバックしてしまった方が良いと思います。そうすれば数年はチェリーも生らないでしょうからベリー・ボーラーもその間にいなくなるのではないかと…。かなりの暴挙ではありますが、そうでもしないと解決の糸口が見つからないような気がします。