ナースリーの後は一通り施設を見学して回ります。ウェットミルにドライミル。ウェットミルにはチェリーがグリーンウェルの近所の農園からドシドシ持ち込まれています。グリーンウェル農園の面積は75エーカーとさほど大きくはありませんが、周辺の農家からチェリーを買い上げて精製しグリーンウェル・ブランドとして販売したり、また持ち込まれたチェリーの精製のみを請け負うなどし、精製業者としてはコナの中では最大と言えます。
ここ最近コナではCBBコーヒー・ベリー・ボーラー(豆食い虫)が派生し、非常に深刻な問題になっています。現在グリーンウェル農園では精製を始める前に各ロットからチェリーを100g取り出しコーヒー・ベリー・ボーラーによる被害の割合を調べています。
今回は残念なことにタイミングが合わずウェッミルが稼働しているところを見る事は出来ませんでした。次回はぜひ稼働しているところを見たいものです。稼働しているところを見たこと無い方は口頭でどのように精製されるか説明されても今一つピンと来ないようです。やはり百聞は一見にしかず、です。
基本的にはグリーンウェル農園のフル・ウォッシュの精製方法は他の国々と一緒です。チェリーをパルピングしてパーチメントにし発酵槽に漬け込む事12時間~18時間。ヌメリが取れたところで水洗いし乾燥。状況に応じてホシダナとドラム式乾燥機を使い分けます。含水率が11.5%になったらパーチメントの状態で保管(レスティング)。1ヶ月半~2ヶ月レスティングさせたところで脱穀。脱穀後、スクリーン選別、比重選別を行い麻袋詰。後は農務省からグレードのお墨付きをもらって出荷待ちとなります。この行程の中で他の産地と違う点が一つ。脱穀後の人海戦術によるハンドピックがありません。何故?実は今までコナにはCBBがいなかったからです。そのため虫食い豆のハンドピックの必要がありませんでした。しかしながら今後は必要になってくるかも知れません。そうなると人件費が高いハワイではハンドピック要員を雇うだけで生豆の単価がベラボウに高くなる可能性があります。ハワイ・コナの将来については今後この点をどのように解決していくかにかかっています。
本日の視察はグリーンウェル農園で終了。夕食はホテル(キング・カメハメハ・ホテル、通称キンカメ)の近くの地ビールのブリュワリーへ。いわゆるアメリカ的ジャンキーな料理と地ビールを堪能致しました。