2010/08/31

昨今の政治家事情

【口は災いの元】

今、この諺をしみじみと感じているのは菅首相ではないだろうか、

小沢一郎元幹事長に対して、
「当分の間は静かにしていてもらいたい、それが民主党のため、そしてこの国の政治の為だ」

この言動にはさすがの小沢一郎もぶち切れて、怒り心頭になったことだろう。
今回の民主党の代表選は、菅首相の不用意な発言によって捲き起った遺恨試合に過ぎない。

怒りや怨念などで政治をやられたら、国民はたまったものじゃないが、
菅首相の過度な自信によって政治の流れを見誤った代償は大きく、
悔やんでも悔やみきれない失言となった。

しかし代表選挙は話し合いとなり、茶番な政治芝居の幕開けが始まろうとしている。


1971年(昭和46年)頃だったと思うが、川崎の駅前で田中角栄の演説を聴いたことがあった。
その顔は赤銅色に日焼けして精気に溢れていた。

「まあ、この・・ 日本列島を改造して」
「まあ、この・・ 日本の経済を発展させて」
「まあ、この・・」

ダミ声から発する言葉のひとつひとつには愛嬌すら感じられた。
この人に全てを任せようと、心酔させられるような弁舌であった。

「婆ちゃん元気か」
「嫁さんはどうした」
「子供は産まれたのか」

歴代総理大臣の中でも、田中角栄ほど親しみを覚える政治家はいないだろう。

金権政治とマスコミから叩かれたが、不況になると絶えず田中角栄待望論が出るのは、
日本に活気があったあの時代を、もう一度取り戻したいという願望が国民にあるからだろう。

それとは逆に、菅首相の掲げる”最少不幸社会”はあまりにも貧弱な感じがする。

『今太閤』と、もて囃された田中角栄だが、コンピュター付きブルトーザーの愛称は、
本人もかなり気にいっていたようだ。

不況の時代だからこそ、力強いリーダーシップを望むのものだが、
それにしても今さらトロイカ体制とは・・  驚くばかりで何らいう言葉もない。


31/葉月/2010年        山田 雄正