中国では残暑のことを”秋老虎”と書く。
年老いた虎だと思って油断していると、突然、牙を剝いて襲ってくる雰囲気が文字から伝わって来る。
しかし今年の日本の残暑は、老いた虎どころか、何万頭もの若い虎が猛暑となって来襲して、秋の訪れを拒んでいる。
人間様の方が、老いた虎のようにグッタリしている。
クラーのタイマーが切れて、あまりの暑さで眼を覚ますことが何度もあった。
寝不足は夏バテの原因となるが、クラーを朝までつけていると身体がだるくなってしまう。
何とも悩ましい暑さである。
もはや日本の夏は、打ち水や、風鈴の音で冷を感じるようなことでは対処できなくなっている。
都会を逃れて山村などで暮らすのも知恵だろう。
すでに法師蝉も鳴きだした。
夜にはコオロギの声も聞こえる。
”暑さ寒さも彼岸まで” この言葉通りなら、そろそろ涼しくなる頃なのだが、
まだ何頭か若い虎がはびこっている感じがする。
今年の阪神タイガースが強いのは、いつまでも続く残暑と関係があるのかもしれない。
27/葉月/2010年 山田 雄正