7年ぶりの買付。さび病による減産で価格が高騰し、買付を見送ってきましたが、ようやく折合いがつきました。
2008年にアルフレッドの農園を訪れてから早15年の月日が経ってしまった。2016年を最後に買付けを見送ってきたヌエボムンド農園。7年ぶりに価格に折合いがつき、買付に至った。ただ7年前と比べると、ドミニカコーヒーの人気がなくなっているような気がする。カリブより中米か。
[概要]
正確な時期は定かではないが、1726年から1735年の間にマルティニークから持ち込まれたコーヒーはフランス領サン・ドマング(現ハイチ)を経由してスペイン領サント・ドミンゴ(現ドミニカ)へ持ち込まれた。これまでドミニカといえばバラオナ地区のコーヒーが有名でありブランド化されてきたが、毎年ハリケーンの被害を受けやすく、生産量が減少している。一方、ハリケーンの影響を受けない内陸のシバオ地区は安定した生産量があったが、サビ病被害でこちらも減産し、価格が高騰してしまった。
[地勢・気候]
カリブ海でキューバの次に大きい国土を持つイスパニョーラ島東部に位置するドミニカ共和国。同島西部にあるハイチと国境を接している。三つの山脈と四つの平野を擁する地勢。海洋性熱帯サバナ気候であるため1年を通して過ごしやすいが、中央山脈では冬季になると氷点下になることもある。
[生産状況]
ドミニカ国内の需要が多く、生豆での輸出は年間生産量50万袋のうち18%の9万袋程度である。大半のコーヒーがスペシャルティーからコモディティーまで混ぜられて国内で販売されていると言える。裏を返せば、スペシャルティーグレードの豆を探し出せる可能性を秘めているとも言える。
[主要生産地]
主要産地は標高600-1450メートル付近のバラオナ、シバオ、シバオ・アルトゥーラ、コルディレラ・セントラル、ネイバ、バルデシアの6エリアである。生産量は南部中央山脈(バラオナ、オコア、バニ)が60%、北部中央山脈(シバオ、シバオ・アルツーラ、フンカリート)が40%である。島特有の微細気候や地勢からコーヒーは1年に亘って収穫が行なわれる。生産地域は細かく分けると25か所近くある。ほとんどの生産者は小さなウェットミルを所有し、自らパルピングから乾燥まで行なう。そして、大規模なドライミルへ持ち込まれ、輸出または国内販売される。CODOCAFE (Consejo Dominicano del Café、ドミニカコーヒー評議会)は、品質管理を行う政府機関であり、生産者、輸出業者、焙煎業者から選ばれる。
[栽培品種]
カツーラ、ティピカが99%を占め、僅かにパーカス、ビジャサルチ、ブルボン、ムンドノーボなどが栽培されている。
[品質・格付]
グレーディングはスクリーンサイズ別に分けられるが、最高級グレードAAAはサプライヤーによって大きさが違い、オフィシャルなグレーディングは確立されていない。
[流通]
生産者もしくは組合が輸出業者を通して輸出する場合と直接輸出する場合のニ通りがある。最大の輸出先は隣国のプエルトリコであり、輸出量の40%近くに及ぶ。次いでイタリア、米国、フランスと続く。
品名 | ヌエボ・ムンド カツーラ ナチュラル |
生産国 | ドミニカ |
地域 | 中央山脈ラ・ヴェガ州フンカリート、アロヨ・ボニート |
生産者 | ヌエボ・ムンド農園 農園主:アルフレッド・ディアス |
クロップ | 2021/2022 |
規格 | 公式な規格なし |
欠点規格 | |
スクリーン | スクリーン15アップ |
木の品種 | レッドカツーラ |
その他 | 標高:1400-1500メートル、年間降水量:1800ミリ、100%天日乾燥、土壌:ライムストーン、シェードツリー |
精製方法 | ナチュラル |
開花時期 | 2021年3月-5月 |
収穫時期 | 2022年1月-6月 |
船積時期 | 2023年2月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 07-1169-01 |