北キブ州カホンド村のカホンド・ウォッシングステーションで作られたベイビーチーター。現地からのカップコメント:シトラス、キャラメル、紅茶、野イチゴ、スイート、ジューシー。
2011年に創設されたヴィルンガコーヒー。現在、北キブ州に5ヶ所(カタンダ、ムテンデロ、カホンド、フトゥエ、カヴィサ)、南キブ州に2ヶ所(カタナ、ルゲンド)のウォッシングステーションを稼働させている。シュルター(現オーラム・スペシャルティーコーヒー・ヨーロッパ)によって創設。そのビジョンは、キブのコーヒー関係者による相互利益商内を通じてコンゴの人たちの生活を向上させること。創設から今年で10年が経ち、その品質は隣国ルワンダに引けを取らないところまできている。ビルンガコーヒーは、品質と収量の向上を目指し、生産者支援、精製設備投資、有機栽培支援、栽培教育(トレーサビリティーとエコロジー)を行っている。有機栽培生産者は5500人中、2300人までになっている。
これまでの実績:2013年AFCA 4位、2014年AFCA 1位、2015年キブコンペ 2位、2016年AFCA 3位、2017年AFCA 2位、2018年AFCA 4位、2019年AFCA ナチュラル部門1位、2019年キブコンペ 5位
[概説]
アフリカ大陸中央部のコンゴ川流域に広がる、世界で11番目の面積を擁する広大な国家である。旧国名はザイール。正式国名はコンゴ民主共和国といい、コンゴ共和国とは別である。1997年に現在の国名に改められた。250以上の異なる民族が確認されているアフリカでも有数の多民族国家。コーヒーはベルギー植民地時代に導入され、多くのコーヒープランテーションが開発された。アラビカ種は19世紀末に中米から、ロブスタ種は20世紀初頭に インドネシアとセイロン(現スリランカ)から導入された。昔から子供たちは学校でコンゴには4つのゴールドがあると教えられている。イエローゴールド(金属)、ブラウンゴールド(オイル)、ホワイトゴールド(綿花)、グリーンゴールド(コーヒー)である。いま、コーヒーの力が人々の暮らしを変えようとして いる。
[地勢・気候]
国土は西ヨーロッパに匹敵する広さがあり、3分の1が北半球、3分の2が南半球にある。熱帯性気候で年間降雨量は 2000ミリを超えるほど多雨。アマゾンに次ぐ広大な熱帯雨林地帯がある。南部は高地、西部は台地、北部は草原、東部は高山であり、コーヒー栽培は東部の 北キブ州および南キブ州で行なわれている。世界トップクラスの鉱物資源国であるがゆえに紛争が絶えず、国内の不安定化の要因となっている。
[生産状況]
欧 米の支援によってロブスタ種だけでなく、アラビカ種のスペシャルティーコーヒーの生産に力を入れている。英国のフェアトレード団体ツインが支援する SOPACDI組合、スイスのNPO団体カフェ・アフリカ、米国で設立されたPANZI財団、オランダ政府の外郭団体オランダ・イノベーション機構による PSIプロジェクトなどがある。
[主要生産地]
東部の北キブ州および南キブ州がアラビカ種、バンドゥンドゥ州、バ・コンゴ州、赤道州がロブスタ種。アラビカ種とロブスタ種の比率は40%:60%。今後はアラビカ種の生産量が増えていくと思われる。アラビカ種の収穫期は北部が11月から1 月、南部が5月から9月である。ロブスタ種の収穫期は北部中央部が12月から1月、南部が5月から7月である。アラビカ種はウォッシュド、ロブスタ種はナ チュラルで精製される。栽培されているアラビカ種はジャクソンやルマンガボと呼ばれているブルボン系が多い。マラゴジーぺも僅かにある。
[格付け、品質]
アラビカコーヒーのグレードは、キブ2、キブ3、キブ4、キブ5、キブ6、キブ7があり、キブ2、キブ3がスペシャルティーコーヒーの部類に入る。
[流通]
買付は生産者との直接交渉となるが、欧米のフェアトレード団体やNPO団体によってスペシャルティー市場へ販売されている。
品名 | ベイビーチーター キブ3 フルウォッシュ |
生産国 | コンゴ |
地域 | 北キブ州カホンド村 |
生産者 | ビルンガコーヒー:カホンド・ウォッシングステーション |
クロップ | 2019/2020 |
規格 | キブ3 |
欠点規格 | 0-6/300g |
スクリーン | スクリーン15アップ |
木の品種 | ブルボン |
その他 | 標高1500~1800メートル、 |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2020年1月 |
収穫時期 | 2020年9月-11月 |
船積時期 | 2021年2月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 004/0068/0017 |