ユーレカ!カリフォルニア産のコーヒーはゴールドラッシュ以来の金の卵となるか?ここ数年でサンタバーバラとサンディエゴではコーヒー栽培を始める生産者が30軒まで増えている。
カリフォルニアコーヒーの物語は2002年から始まる。カリフォルニア州のサンタバーバラでオーガニック農園を営んでいたジェイ・ラスキーは、コーヒーベルトから外れた場所にある自分の農園にコーヒーを試験的に植えた。農業技師でもある彼は、直感と希望とそしてわずかな狂気さも手伝って、スペシャルティーコーヒーの世界へ突き進んでいった。
手作りのマイクロロットコーヒーに対する消費者の認識度が高まるにつれ、斬新でユニークな場所で作られるレアコーヒーのマーケットが出来上がっていったのである。時を同じくして、カリフォルニアのアボガド農家は、長引く干ばつと忍び寄るアボガド市場規模の減退に頭を抱えていた。カリフォルニア産のアボガドは全米の90%のシェアをもつ農作物で、ほとんどの農家がアボガドに頼り切っていた。アボガドとコーヒーの混植栽培に成功したジェイは、このやり方はカリフォルニア農業にとっても有益だということに気づいたのである。
2017年、フリンジコーヒーを起業し、カリフォルニアの農家に生産作物のポートフォリオを多様化するコンサルタントを始めた。現在、南カリフォルニア沿岸部でコーヒー栽培をし始めた生産者たちの支援を行っている。科学的根拠に基づいた支援サービスは、収穫・精製・販売まで網羅する、フィールド・トゥ・カップを実現している。
グッドランドオーガニクス農園がある北緯34度28分は、なんと日本の伊勢神宮とほぼ同じ緯度である。春分、秋分の日の太陽が通過する緯度線上にあるのである。南カリフォルニアの太平洋を望む丘で、アボガドやパッションフルーツをシェードツリーとして栽培しているコーヒーは、中米の高地産の農園と同じ気象環境にある。アボガドはコーヒーと似た土壌と水分を必要とするため、コーヒー栽培の指標になるうえに、風避けや霜避けの役目も果たしてくれる。これが良質なコーヒーを生むことになった。ジェイは、これを「ハッピーアクシデント」という。
農業研究で有名なカリフォルニア大学の小規模農業支援プログラムの援助を受けられることやカリフォルニアワイン産業が誕生した場所がすぐ近くにあることは、コーヒー栽培にとって非常に刺激になっている。将来的にはカリフォルニアをコーヒー栽培のイノベーションセンターにしたいと考えている。
現在、1200本のコーヒーノキが栽培されている。品種は、イエローカツーラ、レッドカツーラ、レッドカツアイ、カティシック、クイカテコ、ゲイシャ、ラウリナ、ムンドノーボ、パカマラ、パーカス、プエルトリコ、テキシック、ティピカである。
品名 | カリフォルニア・カツーラ |
生産国 | カリフォルニア |
地域 | カリフォルニア州サンタバーバラ郡ゴリータ |
生産者 | グッドランド・オーガニクス農園 |
クロップ | 2018/2019 |
規格 | スペシャル・プレパレーション |
欠点規格 | 丁寧にハンドピックしているのでほぼ欠点なし |
スクリーン | スクリーン16アップ |
木の品種 | カツーラ |
その他 | 農園面積42エーカー、北緯34度はコーヒー栽培の最北端でカナリア諸島のテネリフェ島と同じ緯度、標高180メートル、シェードツリーにアボガド、カリフォルニア州の有機認定 |
精製方法 | フルウォッシュド |
開花時期 | 2017年5月-9月 |
収穫時期 | 2018年5月-9月 |
船積時期 | 2019年2月空輸 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー |