マウンテントップ農園2014/2015クロップ。今クロップは、収穫量が少ないためナチュラルのみの入荷です。商品名のブンジャランは、アボリジニのブンジャラン族のことです。
[概要]
オーストラリアにおけるコーヒー栽培は1880年代に遡るが、1900年初頭には労働力不足と収穫時の高い人件費のためコーヒー産業は衰退。しかし1980年代に入ると、機械収穫の導入により、人件費が90%も削減され、コーヒー栽培が政府主導で再開された。当初はクイーンランド州北部の熱帯雨林地帯のマリーバで始められ、葉タバコからの転換作物であった。1990年代に入ると、コーヒー産業に新たな動きが出てきた。ニューサウスウェールズ州では、小規模ながらも利益の出せる生産者が誕生する一方、北クイーンズランド州では、大規模でかつより商業的なベースでコーヒーを生産するようになった。80年代、90年代のコーヒー生産先駆者の成功により、クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州にわたる東海岸にコーヒー産業への投資が盛んになった。2008年現在、750ヘクタールの土地でコーヒー栽培が行なわれ、年間生産量は1,000トン以上となっている。
[地勢・気候]
ブリスベンを挟むニューサウスウェールズ州北部とクイーンズランド州クイーンズランド州東海岸は、年間を通じて15~25℃の温暖で、十分な降雨量と肥沃な土壌に恵まれた地域であるため、コーヒー栽培に非常に適している。
[生産状況]
オーストラリアコーヒーの主要生産地域は、南緯16度から23度の間にあり、標高は0~600メートルである。農園面積は2~80ヘクタール。収穫の95%は機械収穫で行なわれる。栽培品種は、ティピカ、カツアイ、ムンドノーボおよびオーストラリアの土壌に適したK7とSL6がある。精製方法はウォッシュド、パルプドナチュラルとナチュラルがあるが、マウンテントップ農園ではダブルパス(乾燥させたチェリーを水槽につけてふやかしてから外皮を除去する方式)という製法を採用している。
[主要生産地]
オーストラリア大陸の東海岸沿って4つの生産地に分かれている。北部クイーンズランド、中部クイーンズランド、南東クイーンズランド、北部ニューサウスウェールズ。
[品質・格付]
オフィシャルなグレードはないが、多くの生産者はハワイ州と同様なグレードを採用している場合が多い。エクストラファンシー、ファンシー、NO.1など。
[流通]
生豆での輸出は、マウンテントップ農園とスカイベリー農園が行なっており、全生産量の5%程度。75%は焙煎され製品として販売、20%が生豆のまま現地で販売されている。
品名 | マウンテントップ ブンジャ・ナチュラル |
生産国 | オーストラリア |
地域 | ニューサウスウェールズ州ニンビン |
生産者 | マウンテントップコーヒー・エステート |
クロップ | 2014/2015 |
規格 | 公式規格なし |
欠点規格 | 明確な規定なし |
スクリーン | スクリーン16/17 |
木の品種 | K7 |
その他 | 農園面積120エーカー、木の本数8万本、生産量10-20トン、機械乾燥 |
精製方法 | ナチュラル (ダブルパス) |
開花時期 | 12月-2月 |
収穫時期 | 10月-12月 |
船積時期 | 2015年4月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | なし |